月の光

2013.09.28 (土)

0910_03

ぷにぷにの小さいヤツが来てから、もう2ヶ月ちょっと。

よく笑い、よく飲み、よく遊び、よく寝る。
たまには泣いたり、ぐずったり。

はじめは、どうしていいやらわからず、
「私はとんでもないものを産み出してしまったのでは・・・。」
と、とてもとても育児を楽しむやなんて、そんな気持ちの余裕なんてなかった。

一晩中泣かれて、ずーっと抱っこしてたら朝が来た夜。

オムツも替えた。
おっぱいも飲んだ。
抱っこしてる。
なのに全力で泣く。

赤ちゃんてやつはよく寝るもんだって思ってたら、全然寝ない。

吸われ慣れてない乳首は、擦り傷や水ぶくれ、血豆が出来て痛い。

眠いのに寝かせてもらえず、疲労困憊。

小さい我が子は、まだ意思疎通ができないから、
なんともやり甲斐もなく、わけもわからず、
私はただただ、オムツ替えマシーン、おっぱいマシーンと化してました。

動物的な本能なのか、とにかくこの子を守らねばという、漠然とした大きな重圧と、
こんなに手がかかるなんて、もう私はこの先なんにも出来なくなるのでは・・・
という、絶望のような何か。

そこへのしかかってきた、高熱と痛みを伴う乳腺炎の頻発。
今思うと、あの時は崖っぷちギリギリの精神状態やったのかも。うーん。

1ヶ月も過ぎた頃、寝ぐずる娘をあやすのに、
真っ暗な部屋で1人、ひたすら抱っこでうろうろしていたら、
外がすごく明るくて、なんやろうって覗いたら、月あかりだった。

月ってこんなに明るいんやーって思ったら、
なんでか泣けて泣けて、その時ふと、

全部はあげないけど、私の人生半分なら、
この子にあげてもいーや。

って思いました。
そしたらなんか楽になって。

それからやろうか。
泣きたいときは泣いて、夫に感情を吐き出し、
ようやっと私は、娘とちゃんと向き合い始めることができました。

そうなると、なんて可愛いのかしら!
と、これまでは悩まされてた泣き姿すら可愛くて面白くて、
うっひょー、今日はいつもと違う泣き方やん!と、
楽しめてしまうほどに、娘といることが面白くて楽しくてたまらん。

お産を経験し、娘を授かったことで、
もう私は前のようにはいかないんだ、
変わってしまったし変わらないといけないんだ。
母親なんやから、もう泣いたりしたらあかんのや。

という、よくわからんしょーもないことに囚われてたけども、
そうじゃないって気付けてよかった。

なんやろう。
うーんと、あれですよあれ。
北極行ったことなかったけど、行ってみたらば、
へーこんなとこやったんやー寒いよねー、程度のことでした。

娘との時間を過ごすという自分が出てきたってだけ。
夫と娘と私+猫2の暮らしにアップデートされただけ。

そらそうよね。
30年間この自分で生きてきて、そう簡単に変われるわけがない。
むしろ変われるなら変わってみたいぜよ。

まだまだおっぱいトラブル、乳腺炎にやられてる日々やけども、
毎日を小さな我が子と過ごすだけに使えるというのは、
とても幸せで、有難いこと。

どうせ大きくなったら、もう抱っこもさせてくれんやろうし、
かーちゃんより友達になるんやろうし、
今のうちが触りたい放題だー!
と、夫と2人ふもふもと触りまくってる、
今日この頃でした。

この先、いやもしかしたら明日、
きっついなーこれはつらいわーって思うときが幾度となくやってくるんやろうけども、
その時は、あの夜に泣きながら見上げ浴びた、
月の光のことを思い出せればなーと思う。

0910_04

Copyright 2017 手仕事と猫. All Rights reserved.

ページの先頭へ戻る